【書評】YouTubeで食べていく「動画投稿」という生き方

 

Youtubeで食べていく?「動画投稿」という生き方? (光文社新書)

Youtubeで食べていく?「動画投稿」という生き方? (光文社新書)

 

 

インターネットが普及し、誰もが情報発信できるようになった。

最近では通信速度やパソコンの性能も上昇し、動画を扱うのは簡単になことになった。

既存のメディアの中で特に影響が大きいテレビに匹敵できるような情報発信が個人でもできるようになったのは大きい。

 

現在では動画サイトというとYouTubeが一人勝ちの印象が強い。

そしてそのYouTubeで個人で利益を出している人がいる。

が、この本はYouTubeで動画投稿していくのは大変?だとという内容である。

 

もう少し詳しく内容を見ていくと、実際にYouTubeで動画投稿をしているいわゆるYouTuberにインタビューをしつつ裏話としてこういう苦労があるという風だ。

・人気YouTuberがどうやって再生数を集めるに至ったのか。

・リアル劇団と動画サイトとの関係性は?

・企業が企業活動としてどのように動画サイトと付き合うのか。

等々、いくつかの事例を上げて紹介されていてとても興味深かった。

 

更にコラムで著者はYouTubeの低年齢化について書いている。

視聴者としては勿論のこと、投稿者として小中学生までもが動画投稿することが容易になった時代についての苦言である。

 

今のYouTubeで再生数が多い動画を見てみると必ずといっていいほどお子様のコメントが多い。

更に始末が悪いのは意識してるかしてないかよくわからない誹謗中傷だったり、無神経なコメントが多数を占めるわけである。

これを書いているのは8月だが、夏休みになると大手掲示板に明らかにお子様の書き込みが増えて荒れるのはもはや毎年恒例である。

 

 

本書はいわゆるYouTubeハウツー本というカテゴリーのくくりではないが、これから動画投稿してみたいとぼんやり考えている人は読む価値がある。

動画でどうやって稼ぐのかから始まり、実際に成功している人や、そんなに成功していない人の事例がでてくる。

そして、最後に素人動画投稿の可能性とデメリット等が纏められている。

10代の若い人達にも読んでほしい内容になっている。