PokemonGOは日本のセールスランキングで上位を取れるのか?
「Pokemon GO」は日本で流行るかどうか、考えてみたい。
まず「Pokemon GO」とは何か
2016年7月6日にアメリカ他でサービス開始した「Pokemon GO」は基本無料の位置情報ゲームである。
他の地域でも続々とサービスを開始しているが、7月17日現在日本ではまだサービスは開始されていない。
アメリカでサービスが開始されるやいなやiOSのセールスランキングで1位を取るなど人気のほどが伺える。
これをうけて任天堂(7974)の株価は配信日から一週間で2倍近くまで上昇するという事態になっている。
というのも、これまで日本のゲームがここまで海外でウケた事例がないというのが大きいと見ている。
日本のソーシャルゲゲームは海外でウケてはおらず、海外のセールスランキングの上位に食い込むものはない。
出典:AppAnnie
PokemonGoリリース前のランキングであるが、
明らかに日本と海外でウケているゲームが違うのが分かる。
これが、PokemonGOがリリースされると
出典:AppAnnie
PokemonGOリリース前とリリース後ではランキングの景色が変わってしまっている。
世界的流行になりそうなPokemonGOであるが、果たして日本ではどうだろうか。
個人的な予想はリリース直後にセールスランキングTOP5に入り、その後ずるずると下がっていくと思っている。
日本のソーシャルゲームはガチャが強すぎてガチャがないPokemonGoは不利である。
というのが主な理由だが、PokemonGOはそれだけではない。
出典:PokemonGO公式サイト
連携デバイスも販売するそうでアイテム課金よりもこちらの売上も見逃せない。
世界中でセールスランキング1位を取っていること、連携デバイスの販売と売上に大きく貢献する要素が入っているので任天堂(7974)はまだまだ注目すべきである。
しかし、PokemonGOが大ヒットすることで他の任天堂コンテンツのソーシャルゲームの進出が早まる可能性があるのではないかと推測もできる。
任天堂はポケモンの他にも多数のキャラクターコンテンツを抱えておりそれらがソーシャルゲームに進出してくるとなると(他のソーシャルゲーム会社にとって)脅威になるのは間違いない。
結論
PokemonGOは世界的ヒットと連携デバイスで大きく売上増が見込める。
ただし、日本のセールスランキングの上位を維持するのは難しいのではないか?
他のソーシャルゲーム会社の動向をチェックする必要がある。
そういえばポケモンコマスターっていうゲームもありますよ。
2016年後半はコロプラ(3668)の勢いに注目
2016年6月3日にコロプラ(3668)からリリースされた「ドラゴンプロジェクト」が早くもセールスランキング上位に来ている。
出所:GooglePlayストアから(2016年6月12日)
あまり宣伝されていなかったゲームだが配信開始直後から多くのユーザーが遊んでいるようで、コロプラ(3668)も利用者100万人突破を発表している。
ゲーム自体は言ってしまえばカプコン(9697)の「モンスターハンター」である。
それに加えてMMORPGのようなフィールドを用意しており、同じ空間に多数のユーザーが存在している。
上のインタビューでもあるように白猫に続くアクションゲームとしてリリースされており白猫からの流入が期待できる。
株価について。
白猫以降の大ヒットゲームになるとすればここから更に上昇が期待できそう。
現在あまり売り上げがあがってこない「バトルガールハイスクール」だが、アニメ化が決定しておりこれからに期待である。
また、夏に「白猫テニス」がリリース予定である。
参考
2016年夏リリース予定期待のソーシャルゲームまとめ
2016年夏にリリースされるソーシャルゲームで期待してるものをいくつか。
既にリリースされているアクションの「白猫プロジェクト」のスピンオフ作品。
白猫ユーザーからの流入が見込める。
現在対戦スポーツ系はソシャゲ薄いジャンルなのでブランド力を活かして流行る可能性は高い。
提供:コロプラ(3668)
VR対応を全面に押し出しているゲーム。
ゲーム自体は普通のコマンドRPGの模様。
3Dの出来が良い感じ。
提供:サイバーエージェント(4751)
キャラクターデザインとSDの出来が良さそうなので。
ゲームはシューティングの模様。
提供:xeen
アイドル系はコアなファン層がつくのと売れたら爆発的に人気が広がるのでチェックしておく。
キャラクターデザインはかなり良い感じ。
しかし、現状だとゲーム内容がさっぱりわからない。
提供:クリティティブフロンティア
協業:ユナイテッド(2497)
グラブルのガチャ仕様変更で何が変わるのか、アンチラ問題のその後
株式会社Cygames提供のグランブルーファンタジーで、2015年年末から2016年年始にかけて行われたガチャについて。
1月7日にアンチラ問題について検証も交えて記事を書きました。
その後動きがありませんでしたが、2月25日に動きがありました。
ちなみに2月16日にガチャについてのお知らせがありました。
そういえば、検証記事を書いた時にガチャを回した証拠がなかったので返石された画像をつけておきます。
詳細な内容はリンク先を見てもらうとしてまとめると
・ガチャの提供割合をレア度ごとではなく、個別ごとに表記する。
・ガチャ履歴は廃止
・ガチャイベント中に300回を超えた場合に好きなものを選んで獲得できるように。
(実質的な天井、1回300円なので9万円)
・被り武器にたいする救済としておまけアイテムを付与。
と、今までにない仕様変更を出してきました。
ソーシャルゲームにおいてここまでのガチャの仕様変更は例が少ないと思います。
発表までに2ヶ月近くかかったのも親会社サイバーエージェントとの協議もあったかもしれません。
この記事を書いているのは2月27日なので実際に仕様変更されてみないとわかりませんが、この仕様変更で何が変わるか推測してみたいと思います。
先に結論から言うと、現状とあまり変わらないようなきがします。
ただし、確実にユーザー有利な変更にはなっています。
(確率が今までと同じなら)
例としてレア度SSRの新キャラが追加されたときにガチャを回して取得しようとします。
ただし、前提として確率は今まで同じだとします。
新キャラアップガチャがSSR排出率が3%でSSR内確率が20%だとします。
とすると、9割の確率で手に入るには約380回で約11万円ほどです。
実際の過去のガチャ経験からいうと11万円まで回すことは稀で、天井9万と値段だけあちこちで言われていますが、大抵5万ぐらいででます。
とはいえ、今後新キャラが追加された際に天井近くまで確率を下げてくる可能性はありますので何とも言えない点でもありますが。
ちなみに、アンチラばかり話題にされますが2015年12月19日から23日まで限定で出現していたクリスマスクラリスの確率が低かったのではないか疑惑もあります。
そういった点で、出現率アップの表記がどこまで上がっているか実際に数字で表記されるようになるということでユーザー有利になります。
また今までは新キャラを取得するためだけに何万もつぎ込む必要がありましたが、被り救済アイテムの付与によってある程度ガチャを回せば戦力が強化されるようになります。
まとめると
・(確率が今までと変わらなければ)新キャラ追加にかかる値段は変わらない。
・天井設置と個別確率表記によって、値段の目安がつけれるようになる。
・仮に目当てのアイテムがでなくてもすべてが無駄になるのではなく戦力強化になる。
よってほぼ全面的にユーザー有利な変更になると思います。
(当たり前といえば当たり前ですが)
最後にガチャばかり話題にされますが、グランブルーファンタジーは無課金・・・ではちょっときついですが、ガチャを何百回も回さなくても楽しめるゲームです。
ソシャゲの最高レアの値段はいくらが妥当か?グラブルのアンチラ問題について
基本無料のソーシャルゲーム(以下、ソシャゲ)の主な収入源はガチャである。
しかし、一定の額でガチャを回したとして得られるものは人によって異なる。
ガチャに関してはユーザーに提示されている情報が少ない。
有名所でいえば、パズル&ドラゴンズやモンスターストライクはそもそも最高レアの確率が明記されていない。
レア事の確率が明記されているガチャでも中身まで詳細に明記してあるものは少なく、実際の確率は運営にしか判らない。
ところで、そもそもソシャゲの最高レアの値段とはいくらなのだろうか。
1回300円のガチャで6%で最高レアが出るとする。
90%の確率で1つでも引くには37回で、約1万円である。
勿論最高レアは複数あるわけで、仮に10種類の最高レアがあるとする。
確率が同率だとすると6%からの10%で引ける確率が0.6%になり、
90%の確率で1つでも引くには約380回と、約11万となる。
しかし、アップデートで種類が増えて50種類になったらどうか。
6%からの2%で確率が0.12%となり、90%で1つ引くには約1900回で約57万と増える。
更に増えて100種類となると、約3800回で約110万まで膨れ上がる。
常にアップデート迫られるソシャゲにとって最高レアの種類が増えるのは必然。
それに伴い一点狙いに必要な資金は増えていく。
新しく追加したキャラの価値がいくらか、それを適切に設定しないかぎりユーザーから不満がでるのは当たり前である。
問題になっているグラブルのアンチラも正確な確率はユーザー側では出せないが、値段とすると40万~100万近くまでいくだろう。
この破格な値段を運営側はもちろん知っていてガチャの確率を設定しているはずである。
そもそも謎なのがグラブルの売上は悪くない。(むしろかなり良い)
なので1キャラあたりの単価を上げる必要性はなかったはずである。
年末年始の目玉キャラであったにも関わらず73万でやっと出たという話題だけが先行してしまった現状を運営側はどう思っているのか、そこを知りたい。
基本無料のゲームであるが為に追加データに払う値段が高くなるのは致し方無い。
しかし、何十万となるのは明らかに常軌を逸しているし、運営側も感覚が麻痺している。
この問題に対して流石にだんまりを決め込む訳にはいかなくなったのか、運営からのお知らせは掲載された。
だが、明確な回答は得られていないし責任者からの声明もない。
このままではソシャゲ市場全体にも影響を及ぼしかねないが、果たして・・・。